29:FTPサーバー構築(vsftpd)

vsftpdのインストール
# yum -y install vsftpd
vsftpd設定
# gedit /etc/vsftpd/vsftpd.conf

anonymous_enable=NO ← noに変更
xferlog_file=/var/log/vsftpd.log ← #を取り、右辺の変更
xferlog_std_format=NO ← noに変更
ascii_upload_enable=YES ← コメントを外す
ascii_download_enable=YES ← コメントを外す
ftpd_banner=Welcome to blah FTP service. ← コメントを外す
chroot_local_user=YES ← コメントを外す
chroot_list_enable=NO ← コメントを外し、右辺を変更
chroot_list_file=/etc/vsftpd/chroot_list ← コメントを外す
userlist_deny=NO ← 追記
ls_recurse_enable=YES ← コメントを外す
以下を最下行へ追加
use_localtime=YES
port_promiscuous=YES
pasv_addr_resolve=NO
pasv_address=192.168.xx.xx ← 自分のIPアドレス
pasv_min_port=60000 ← PASVモード接続時の最小ポート番号
pasv_max_port=60030 ← PASVモード接続時の最大ポート番号
ssl_enable=YES ← SSLの有効化
rsa_cert_file=/etc/pki/tls/certs/vsftpd.pem ← サーバー証明書を指定
force_local_logins_ssl=YES ← ログイン時にSSL接続を強制
force_local_data_ssl=YES ← データ転送時にSSL接続を強制

上記は変更箇所のみリストアップ
port_promiscuous=YESから3行は参考にしたhttp://centossrv.com/vsftpd.shtml とは少し違う。オリジナルではFTPのIPアドレスが牽けるDNSのホスト名を設定するようになっているが、これだとテストをする時に問題がでた。と言う のはテストはLAN内のホストから行ったが、FTPサーバーが他に動いていたので、ルーターの設定は動いているFTPサーバーのIPにフォワードしてい る。当然DNSが返して来るIPはグローバルIPなのでルーターに着てもテスト中のFTPサーバーでは無く、動いている現行のFTPサーバーに行ってしま う。上記の設定のようにすれば同じ状態も問題ない。
ホームディレクトリより上層へのアクセスを許可しないユーザの登録
# echo ホームしかアクセスさせないユーザー名 >> /etc/vsftpd/chroot_list
ホームディレクトリより上層へのアクセスができないユーザのタイムスタンプを日本時間にする
新規ユーザ対処
# mkdir /etc/skel/etc
# cp /etc/localtime /etc/skel/etc/
既存ユーザ対処
# gedit localtimset

#!/bin/bash
for user in `ls /home`
do
   id $user > /dev/null 2>&1
   if [ $? -eq 0 ]; then
        grep $user /etc/vsftpd/chroot_list > /dev/null 2>&1
        if [ $? -ne 0 ] && [ ! -f /home/$user/etc/localtime ]; then
            mkdir -p /home/$user/etc
            cp /etc/localtime /home/$user/etc
            echo $user
        fi
   fi
done

localtimeセットアップスクリプト実行
# sh localtimset
localtimeセットアップスクリプト削除
# rm -f localtimset
FTPサーバーへのアクセスを禁止するユーザの登録
# echo 禁止するユーザー名 >> /etc/vsftpd/ftpusers
サーバー証明書作成
# cd /etc/pki/tls/certs/
# make vsftpd.pem

前略
Country Name (2 letter code) [XX]:JP
State or Province Name (full name) []:Tokyo
Locality Name (eg, city) [Default City]:Ota-ku
Organization Name (eg, company) [Default Company Ltd]:kinryokai.net
Organizational Unit Name (eg, section) []:空Enter
Common Name (eg, your name or your server's hostname) []:ftp.kinryokai.net
Email Address []:root@kinryokai.net

ホームディレクトリへ戻る
# cd
vsftpd起動
# service vsftpd start
# chkconfig vsftpd on
FTPで使うportを開ける(tcp21, パッシブ用 tcp 60000:60030,このポートは”サーバー制作 : 8:ファイアウォール構築(iptables)”で設定している)
/root/iptables.sh の設定と外部から受け付けるため、マイグレーション時にルーターのポートもこのホストにフォワードする
アクセス制限は外部からこのWEBにFTPでアップする必要がある複数のユーザーがおり、特定するのが難しいためアクセス制限は行っていません。
*************
このFTPに接続するクライアントの設定
テストの為にこのサブホストの親ホスト(同じCenOS)にFTPクライアントをインストールします。
# yum -y install filezilla ←この時EPELのレポジトリーを有効にしておく必要があります。
こ れでアプリケーション→インターネット→FileZilla が出来ていますので、クリックし、ファイル→サイトマネージャーをクリックしますと図の様にサイトマネージャーが開きますので、赤線の所を設定していきま す。今は実験段階なのでホスト名にはIP(一部伏せてあり)を設定しています。一般以外のタブはデフォルトでもOKでしたが、転送設定タブの転送モードは パッシブにしておいた方がいいかも。
*************
ここからはvsftpを入れたサーバーの設定
実は私自身頭がスパゲッティーになった部分があり、一つ目は暗号化の問題。FileZillaの設定で
sftpはSSHを使いFTPにアクセス、だからSSHにアクセス出来るユーザーのみ可能、(OSへのログインを許可しなければならないと思う)
fptで”明示的なFTP over TLSが必要”はFTPでTLSを使い(この設定を使用)ftpポートの21にアクセスする。(OSへのログインを不許可でも可)
ftpで”暗黙のFTP over TLSが必要”はFTPでTLSを使い、sftpポートの990にアクセスすると思う。(OSへのログインを不許可でも可)
これらはFileZillaのポートの設定をブランクにした場合。
次はlogの関連
http://www.nina.jp/server/redhat/vsftpd/vsftpd.conf.htmlのvsftpd の設定(ログ)にわかりやすい表がありますので見ておいて下さい。
次ににユーザーのリスト関係を整理しておきます。
1:/etc/vsftpd/ftpusers に設定してあるユーザーはFTPサーバーの設定に関わらずアクセスが認められない
2:設定に userlist_deny=NO なら、設定してあるユーザーはアクセスが認められるユーザー
3:設定に userlist_deny=YES なら、設定してあるユーザーはアクセスが認められないユーザー但し、ftpusersに設定すればいいので、これは意味が無いと思う。
上記の設定を施せばデフォルトの設定にある”local_enable=YES”はNOにしてもいいのかもと思い、やってみると見事にエラー

レスポンス:	500 OOPS: vsftpd: both local and anonymous access disabled!

次はchrootの関係
http://www.aconus.com/~oyaji/ftp/vsftpd_rpm.htmの11。アクセスディレクトリの制限 ( chroot )に見やすい表がありますので参考にして下さい。私の設定は上記ですがこの設定ですと chroot_list に記入するユーザーはホームページ以下にしかアクセスできなくなり、そのホームページをアクセスを許すWEB内のdirectoryにしておけばよい。
FTPサーバーだけにアクセス可能なユーザーの作成は -d でアクセスさせるWEBのdirectory -s /sbin/nologin でシステムへのログインを許可しない。
例:useradd -d /path/to/web/directory -s /sbin/nologin ユーザー名 で作成後 passwd ユーザー名でパスワードを設定する
最後に少し問題があります。その問題とは
1: このテストしているFTPサーバーとは物理的に別ですが同じLAN内のCentOS6.5(KVMを使った親ホスト)からは問題なく、又同じLAN内にあ るwindows7からも、外部からアクセスした(ルーター越え、もちろんこの時のルーターの設定はこのテストサーバーにフォワードしていま す)Windows7も問題ありませんが、
2:アクセスできたKVM下のサブホストやこのFTPサーバーの親ホストである KVM(CentOS6.5)からはエラーが出て接続できません。これは暗号化を外せばアクセス出来るので、LAN内でもあり、これらのホストは暗号化を していません。(force_local_logins_ssl= と force_local_data_ssl= はNOにします)そのエラーは

11:06:29	状態:	TLS を初期化しています...
11:06:29	エラー:	GnuTLS error -50 in gnutls_priority_set_direct: The request is invalid.
11:06:29	エラー:	TLS の初期化に失敗しました.
11:06:29	エラー:	サーバに接続できませんでした。

正常につながるときはTLSの初期化後は状態: 証明書を検証中になります。アンインストールしたり色々やりましたが出来ませんでした。
つ ながっているホストもあるので、FTPサーバーの問題では無く、クライアントの方だと思うのですが、どこをいじればいいのかさっぱり?もちろんftpクラ イアントのバージョンはwindows7は3.8.1 CentOSは全て3.7.3で同じです。google先生に聞いたら、ここにあったが、パッチを入れるといいとあるが、ソースからやらないといけないのでやめた。あと他のWEBでssl_cipher=HIGHと入れるとよいとありましたが、私の場合は入れても出来ませんでした。
2014-08-04追記:このエラーはGnuTLSの問題だと思います。そこでGnuTLSのバージョンを調べると
OKなホスト:gnutls.x86_64 2.8.5-10.el6_4.2
ダメなホスト:gnutls.x86_64 2.8.5-14.el6_5
で した。OKなホストはCentOSの6.4でGnuTLSのバージョンは2.8.5-10だった。この辺が問題みたいだが、gnutlsの 2.8.5-10のありかが分からない。ちなみにVSFTPDが動いているホストの分はダメなホストと同じ2.8.5-14.el6_5です
又、FTP用のバーチャルユーザーを作る方法もありますが、一部のユーザーでエラーが出て、うまくいきませんでした。エラーは

状態:	TLS/SSL 接続が確立されました.
レスポンス:	331 Please specify the password. 
コマンド:	PASS ********* 
エラー:	GnuTLS error -8: A record packet with illegal version was received.

接続は出来るがパスワードでパケットがイリーガルバージョンだとはねられている。他のユーザーは問題ないし、パスワードも何回見ても間違っていないし、もし 違って入れば、エラーメッセージが違うと思う。google先生に聞いてもGnuTLS error -8は出て来ない。
2014-07-28追記:
今まではスタンドアローンでvsftpを走らせていましたが、FTPでデーターが転送されるのはそんなに多くないので、xinetd 経由でRQがあってからvsftpを走らすようにします。
CentOSではデフォルトでxinetdはインストールされ無いのでyumからインストールして下さい。私は新省エネサーバー制作 : 13:VNCサーバーの設定でインストール済みです。まずはvsftpdを止め、xinetdの設定ファイルを作ります。
# service vsftpd stop
# chkconfig vsftpd off
# gedit /etc/xinetd.d/vsftpd

service ftp {
       socket_type    = stream
       wait           = no
       user           = root
       server         = /usr/sbin/vsftpd
       server_args    = /etc/vsftpd/vsftpd.conf
       nice           = 10
       disable        = no
       flags          = IPv4
}

CentOSの場合は /etc/services に

ftp-data        20/tcp
ftp-data        20/udp
# 21 is registered to ftp, but also used by fsp
ftp             21/tcp
ftp             21/udp          fsp fspd

と設定済みなので上記の設定ファイルだけでOKです。
設定を変えたのでxinetdを再起動
# service xinetd restart
これでFTPクライアントからやるとエラー

状態:	接続を確立しました, ウェルカム メッセージを待っています... 
エラー:	サーバによって接続が閉じられました

そうだ、vsftpd.confを変更するのを忘れてた。

listen=NO ← YESからNOに変更

これでつながった。

フジマル について

1947年生れ、東京電機大学二部電気通信工学科卒、最後はスリランカ航空で営業だったのですが2018年に㈱インパック・ジャパンに再就職。趣味:登山、スキー、車いじり、コンピューター
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